11話 兄貴って、先輩のこんなエロい声聞いてるの?のネタバレ

ネタバレ

起きたら、九条くんからの置き手紙があった。
教師教修なるものにいくらしい。

10日くらいで戻ってくるという。

「正式にお坊さんになるための過程でね。まあ急がなくてもいいんだけど、本人が希望してたから」

お義母さんが教えてくれた。

「それにしても隆秀ったらちゃんと説明していかなかったのね、ごめんね。教修中は外界と完全に隔離されるから、電話もメールもできないの。さびしいかもしれないけど、応援してあげてね」

けっきょく、あの日以来、わたしたちはまともに話していない。
なんとなく気まずい雰囲気になってしまったのだ。

これがいい機会になるといいなぁ。

そんなふうに思っていた矢先に。

「せんぱい!!!」

「なにか用?」

「あっはっは、すっごいいやそーな顔」

「先輩の声が聞きたかったって用♪」

「じゃあ済んだね。さよならー」

「違うよ。もっとエロいやつ。あれかわいかった、すっごく」

それから雪隆くんの猛攻が続くこと数日・・・

「困るんだってば、こーゆーの」

「うん知ってる。でもね、あとでもっと困るのは、美桜ちゃんなんだ。家族だからずっと見てきてるけど、うちの両親が仲がいいのは、昔は母さんがよく泣いてたからなんだ。
いいところのお嬢様だった母にしてみれば、責任、重圧・・・大変だったみたい。それで年一回だけはって、父さんが母さんを外に連れ出すようになったらしいけど。
正直、俺だったら、好きな人に負担なんてかけたくないし。いざというときのために、ちゃんと自立してる。
先輩ってなんでも一生懸命なところ、短い間だけどみてきたから、兄貴より俺を選んだほうがいいよ。
じゃなきゃ絶対苦労する」

そのまままたキスされた。

「いやああん、やめて」

「かわいい。兄貴っていつもこんなかわいい声きいてるの」

「ちが・・・ちがうよ、雪隆くん。。。。ああっ」

「なにがちがうの」

「わたし、苦労するとか、そんなん・・・いつか消えていく、淡い思いだと思ってたの・・・のに、消えなくて。ずっと好きで。だからこの先も・・・」

「黙って。先輩もういれる」

 

僧侶と交わる色欲の夜に
【コミなび純稿】 僧侶と交わる色欲の夜に