16話 カラダだけ繋がったって…虚しいだけだのネタバレ

ネタバレ

美桜は、欲望のままに動いた。

思いつくことは全部やってみようと思った。

そして自分のおっぱいに、隆秀のアレをはさんだ。

「はああ、はああ」

セックスは便利だ、と思う。

没頭していれば、余計なことを考えなくてすむし。

同情か、あらがえないオトコの性か。

それでも、あなたはこたえてくれるから・・・

隆秀も、どん欲に求めてくれた。

互いの体を密着させる。

「はああん、それだめ・・・!!!!」

下からめちゃくちゃに突かれている。

乱暴なくらい・・・!!!

隆秀の体は、雄そのものだった。

それなのに、まっすぐに美桜をみつめる目は、とても色っぽくて、優しくてきれいだった。

こんな激しいのに、そんな目をするなんて・・・。

美桜は引き寄せられるように、隆秀にキスをした。

「深谷」

隆秀は心配そうな顔をする。

また美桜の涙があふれてくる。

「・・・っでもない・・・なんでもない、なんでもない・・・」

美桜は首を横に振った。

心配はさせたくない。

ただ無性に悲しかった。

むなしいだけだ。何の意味もないこんなこと・・・

体だけつながったって・・・

隆秀は、美桜を静かに抱き寄せた。

しがみつくように、美桜は隆秀の体に両腕をまわした。

「今日はなしたろ、二人のこと」

「うん」

「昔はよく家族でああやって読経をしてた。4人並んで」

「・・・・・・」

「こどもの時から熱心に動行い励む父をみていて、俺は長男だから、この家族の期待にこたえなきゃって思って過ごしてきた。

そういう俺に対して、雪隆や両親がどう思い始めるかなんて、考えもつかなくて。

ずっとそうだ。教わった通りに生きようとすればするほど、俺は・・・」

隆秀は言葉を続けるかわりに、重いため息を落とした。

「九条くん、明日は?」

「朝のお勤めをして、そのあと法事の準備があるから、見送りは、できないと思う」

「・・・・・・」

「寝よう。体べたべたして気持ち悪かったら・・・・」

「いい! このままでいい!!さ・・・最後だし・・・」

どうしてどうして・・・。

美桜はものすごく絶望的な気分になっていた。
 

僧侶と交わる色欲の夜に
【コミなび純稿】 僧侶と交わる色欲の夜に