19話 あなたがどんなセックスをするのか、興味があるののネタバレ

ネタバレ

隆秀とあおいはくちびるを重ねていた。

熱い吐息が漏れる。

一度でいいからチャンスをくれと、あおいが言って、始まったことだ。

「隆秀さんも脱いで」

あおいが自分の服を脱ぎ始める。

隆秀は、かたい表情のままいった。

「一度のチャンスってどこからどこまで?」

「え?」

場が凍りついた。

「一回やったら帰ってくれるんですか?慈善活動と思って割り切りますので、最中は念仏唱えてますけど。それでもいいからなんて思ってないでしょう。そういう駆け引きはよそでどうぞ」

隆秀は静かな口調ではっきりと言い切った。

気まずい沈黙が流れる。

「ひどい言い方をなさるのね。あなた。もっと紳士かと思ってた」

「俺も。あおいさんはもっと淑女かと思ってましたよ」

あおいはすぐに立ち直った顔をした。

「あなたが私を毛嫌いなさる理由は何となくわかります。

父や弟のやり方がお気に召さないのね?金銭面での要求が大きい割りに、護寺会費の使い道を明かさず、寺班の高みを極めた類縁の形成・・・

名家の名も地に落ちたといわしめることもしばしば。最初こそ寺の挽回を思ってあなたを知ったけれど、彼女がいたってきいて驚いたの。

堅物な僧侶に見えて、恋なんてするんだって。

どんなふうに女を愛して、どんなふうに好きだと伝えるのか、どんなセックスをするのか、興味があるの。

個人的にっていうのは、そういうこと」

女性らしい魅力を振りまきながら、あおいは言い切った。

そしてあおいは、出直してくる、と言って帰った。

あおいが帰ってから、隆秀は美桜の部屋に入った。

隆秀は、美桜の本を持て余している。

最後のつながりを手放すのが惜しい。

そのころ美桜は、蔵書紛失の処理をすませていた。

そしてばったりと雪隆に遭遇した。

「あれ? 反省分だしたの?」

「うん。司書室の人にも迷惑かけて本当にごめん。今日もう一回ゼミ室と食堂さがしてみるけど・・・」

雪隆は強引に、美桜の腕をひっぱった。

二人きりになり、小声で伝える。

「兄貴から電話があった。本はあの人が持っている」

美桜の顔に動揺が走った・・・!!!!!

 

僧侶と交わる色欲の夜に
【コミなび純稿】 僧侶と交わる色欲の夜に