26話 契約とかじゃなくて、今度は本当の…のネタバレ

ネタバレ

絶頂を迎えてぐったりしている美桜に、隆秀はいった。

「深谷。もう一回したい・・・」

「ば、ばかあああ」

そして2人は、長い夜を過ごした。

ベッドの中で美桜は、隆秀が動く気配で起きた。

「何してるの?」

「ん、メール見てた。深谷からの」

「何で!? メールって一通しか・・・」

「だからだよ。初めてメールくれたのに、めちゃくちゃ他人行儀でショックだったなーと思い出してた」

「・・・・・・・・・・・・」

ショックだったのか、と美桜はショックをうけた。

「いいから横になってな」

「・・・・・・・・・・・・」

「怒ってるわけじゃない。深谷は?」

「何か俺に言いたいことある?」

「え・・・いや・・・ワタクシ物申せるような立場では」

「いいよ。声聴いていたい」

「じゃあ一個だけ。お、お互い様っていう・・・のは」

「ああ。あおいさんとキスした」

「キスだけ!?」

「キスだけかな。正直――。このままこの人と一緒になって、雪隆が九条を継職すれば全て丸く収まるって思った。

でも・・・深谷のこと好きなままでは、あおいさんにも申し訳が立たなかった。

深谷が、雪隆のことを拒絶できなかった理由は、わかってるつもりだった。

・・・九条の家にいて、俺の弟を無下にできなかったこと、雪隆が俺のものを欲しがっただけってこと・・・

どちらも納得はできなくても、理解してた。それに、あいつは自由だから。

深谷がそちらを選ぶなら、俺にもそのほうがいいんじゃないかって、とか考えてたら、襲われて・・・怒った?」

美桜は裸のまま起き上がって、語った。

「お義母さんが大変だったことは、いろんな人からちょっとずつきいたよ・・・九条君がそこに遠慮したんだってわかった。

でも、でもね!!!どんな人と一緒になっても、苦労や気遣いなんてするでしょう?

同じように大変なら、私は九条くんとがいい!!」

隆秀は顔を輝かせた。

「・・・なんか、すごい殺し文句を聞いた。俺は雪隆と話をしたほうがいいかもしれない。

あいつが望んでいて、俺にできることがあるかもしれないし、深谷にちょっかいかけるのも、やめさせないと」

「わたしにも、何かできることある?」

「そうだな。じゃあ、ひとつ約束して。大学を卒業したら、九条においで。契約とかじゃなくて、意味、わかる?」

「わ、わかる・・・・・」

甘いムードになった。

夕食をとりに、部屋をでた隆秀が、固まった。

雪隆が、帰ってきていたのだ。
 

僧侶と交わる色欲の夜に
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【コミなび純稿】 僧侶と交わる色欲の夜に