8話 後ろから突かれるの…気持ちイイ?のネタバレ

ネタバレ

わたしは学校から帰るとき、すでに僧侶の嫁モードになっている。

帰ったらもう子供会は終わってるから、本堂の掃除をして、晩ご飯の用意をてつだって。

後かたづけと明日の準備で・・・完璧!!

レポートの資料は来週までにまとめれば・・・ん??

寺の前に人がいる。

お客様かな。

「どうかされました?」

「ああ、えーと」

「あ、わたしこの家のものです!」

「おやそうなんですね、助かりました!!」

見知らぬ紳士はにっこりとほほえんだ。

「いやあ実は近々家内の四十九日なのですが、親戚一同の都合がつきませんで、三十七日もまだだし、そちらと一緒におねがいできないかなと思いまして」

わたしは、仕事の話はさっぱりわからない。

「初七日はお世話になりましたでしょ?そのとき相談すればよかったんですけど、どうですかねえ?」

「あ、あの。はい、いい・・・と思いま・・・す・・・???」

紳士の目に疑いの色が走った。

そのとき奥から九条くんが出てきた。

「失礼。斉藤さんの家の方ですか?」

「ああそうです。そのせつはどうも!!」

「いいえ。お変わりありませんか?四十九日ですが、ちょうどその日に行う必要はありませんよ。むしろ大切な日なので、三七日をやめて、四十九日をご都合いい日にちゃんとしてもらったほうが、いいかと。よろしかったら、中でお話しましょうか?」

「お願いしようかな」

そして九条くんは小声でわたしにささやいた。

「深谷。あとでちゃんと教えるから、知ってることだけフォローして」

その夜、九条くんは仏教の教科書をわたしにくれた。

「宗旨としておおむね一貫しているのは、煩悩はふつう悪しきものとして扱われるけど、少なくてもおれの家では、欲をもってこれを成せ、と、とく。

だけどそれは、飢餓であってはだめなんだ。

欲をもって苦しんだ先で、初めて他者の苦しみに共感して、慈悲を与えることができる。自分ひとりでは大変だから、人との縁の中で努力していこうって考え」

九条くんが、かっこいい・・・

本当にお坊さんなんだって、わたしは見とれてしまった!!!
 

僧侶と交わる色欲の夜に
【コミなび純稿】 僧侶と交わる色欲の夜に